近畿矯正歯科研究会−A.O.R.K−

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矯正歯科における医事紛争

第7 1 回日本矯正歯科学会大会
生涯研修セミナー
『矯正歯科における医事紛争』 弁護士小西貞行

第1 医事紛争の現状(訴訟事例の検討)
※表参照

第2 歯科医事紛争の特徴
○自費診療での紛争例が圧倒的に多い(義歯,矯正歯科,インプラント)
○機能的に問題はなくても, 治療結果に不満を抱く例が多い
○他の歯科医師の指摘により紛争化する例が多い(特に,矯正歯科)
○自費診療の分野で,明らかなトレーニング不足の事例が多い

第3 矯正歯科分野での紛争事例
○齲歯の見逃し
○治療期間の遷延
○治療計画未達
○審美に関連したトラブル
・審美的な不服
・審美的な要求を受け入れたため却って機能的に障害
○口腔内の感覚に違和感

第4 矯正歯科分野での紛争事例に主に共通する事項
○患者に対して迎合的である
○技量が未熟である
○広告宣伝が先行
○治療開始前の評価が客観化されていない(もしくは,できていない)
○費用の説明が十分にされていない(大ざっぱ)
○治療開始にあたっての説明が不足している
○治療の途中経過での評価がされていない(もしくは, 客観化されていない)
○治療の途中経過での療養指導が不足している
○治療が計画通りに進んでいかない場合,原因の検索究明が行われていない
○治療行為の経過が客観的な記録として残されていない(カルテ記載が手薄)
○歯列矯正以外の点に関心がない

第5 矯正歯科治療は「職人技」でよいか
○職人
・無口で説明をしない
・長年の勘と経験に基づいて判断する
・作品に関しては,全責任を負う
○もし矯正歯科治療を「職人技」と言い切るのであれば,治療結果(治療結果の満足度も含む)についても全責任を負うべき
○そもそも矯正歯科治療も歯科医療であるから,歯科医学に関する学問的・学術的成果を踏まえたものでなければならない→ 「技」を言うならば,これらを踏まえたうえで言うべきこと

第6 矯正歯科治療で紛争に巻き込まれないために
○標準的な手技を会得し,常に研鑽を積む
○治療開始前の診察,治療計画策定,治療中の経過のあらゆる時点で,患者の状態を客観的に評価するよう努める
○患者に迎合することなく,治療は歯科医師と患者との協働作業であることの共通認識に立ち,状態と見通しについては常に情報を共有する(説明を行う)
○事後的な顛末報告に耐えられるようなカルテ記載を残す

以上

《弁護士小西貞行》
東京都中央区銀座7 丁目1 6 番1 5 号清月堂本店ビノレ8 階
小西貞行法律事務所
TEL 03-5565-4680
FAX 03-5565-4682
メールinfo@konishi-law.j p

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