近畿矯正歯科研究会第41回 大会
矯正治療におけるDX
〜デジタルとアナログの融合〜
日程:2023年9月10日(日)9時
会場:大阪大学中之島センター6階・7階・10階
参加費
会員 15,000円(早期割引10,000円)
ビジター 18,000円(早期割引15,000円)
コデンタル 5,000円(早期割引 3,000円)
懇親会無料
実行委員長 岡下慎太郎
日本とチベット 異文化を超えて
歯科医療に特化した接遇マナー
~おもてなしを通して患者さんから選ばれる素敵な医院・スタッフになるために~
デジタル技術は矯正歯科医のWork life balanceに貢献するのか
デジタル矯正装置がもたらす効率性と当院のoutcomeについて
Digital-Based Orthodontics
三次元デジタル矯正歯科学
矯正治療におけるデジタルの役割
私はチベットでも貧しい遊牧民の両親のもとに生まれました。字の読めない両親は沢山の辛い経験から、私を学校に行かせてくれました。家族のおかげで、私の人生は大きく変わり、今のような幸せを手に入れることができました。来日してからは、日本の全ての面から大きな衝撃を受けました。教育によって、個人は勿論、民族も国も大きく変わることができると改めて知り、教育の大切さを身に染みて感じました。チベットの将来を担う子供たちにも教育が不可欠だと思い、25年間故郷への教育支援を頑張ってきて、草原の奥地に小、中学校10校を建設しました。今回の講演は、私が今まで学んできた思い、沢山の出会い、そして日本とチベットの違いなど、例をあげて楽しくお話しします。きっと皆様の心のビタミンになると思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
デジタル技術の発達により、矯正臨床に多くのテクノロジーが組み込まれてきている。矯正学の検査、診断はもちろんのこと、矯正装置の発注から製作、装置の種類に至るまで、その変化は目まぐるしいものがある。これらの先進的な技術のupdateは、もちろん治療の質の向上や効率化などへ貢献するものと考えられる。また、真のDXを考えた場合には、コストパフォーマンスやタイムマネージメント、マンパワーなどの向上が伴って初めて完成しるものと考える。今回は、デジタル化の現状と未来を考えながらDigital Orthodontics について再考してみたいと思います。
デジタル矯正装置は口腔内スキャナーの普及とともに非常に身近な装置となっている。外注可能なデジタル矯正装置にはアライナータイプ矯正装置とマルチブラケットタイプ矯正装置の2種類が存在するが、どちらにも共通するのは、患者ごとにカスタマイズされた矯正装置であることと、3Dセットアップによる治療結果予測を事前に確認できることである。かつて矯正治療の良否は術者の治療技術や経験にゆだねられている部分が大きかったが、デジタル矯正装置の出現でoutcomeの平均的な質は経験に関係なく向上してきている。当院では2006年より複数のデジタル矯正装置を治療に導入しているが、今回はマルチブラケットタイプ矯正装置について、システムの特徴、導入によって得られたメリットの所感を交えながら、症例の治療結果を供覧したい。
デジタル技術の発達により、矯正臨床に多くのテクノロジーが組み込まれてきている。矯正学の検査、診断はもちろんのこと、矯正装置の発注から製作、装置の種類に至るまで、その変化は目まぐるしいものがある。これらの先進的な技術のupdateは、もちろん治療の質の向上や効率化などへ貢献するものと考えられる。また、真のDXを考えた場合には、コストパフォーマンスやタイムマネージメント、マンパワーなどの向上が伴って初めて完成しるものと考える。
今回は、デジタル化の現状と未来を考えながらDigital Orthodontics について再考してみたいと思います。
近年、デジタルテクノロジーの進歩は急速であり、矯正歯科の診断と治療計画に多大な影響を与えている。二次元から三次元への分析のシフトは多くの利点があり、さらに3Dプリンターの使用は矯正装置や補助器具の製造に革新をもたらしている。
具体的には、マルチブラケット装置(頬側・舌側)の正確な位置へボンディングを行うIDBトレーや、クリア・アライナー装置の製作が可能となった。これらの技術の応用は診断と計画の精度を向上させ、治療品質の向上に寄与している。この新しいワークフローは効率と品質の同時向上を可能にし、矯正治療の質の向上が期待できる。
本発表では、三次元診断・治療計画とクリニック内での全工程をカバーするイン・オフィス(イン・ハウス)ワークフローについて報告する。
デジタル化、AI 化が急激に進み、矯正歯科業界にも変革が起こっている。 口腔内スキャナー(IOS)によるマウスピース矯正の市場拡大は目を見張るものではあるが、 近年のトラブルからしっかりとした診断と治療が行えているとは言えない。今後はデジタル技術を使い、診断力を底上げし、しっかりとした治療をすることが矯正歯科において重要である。デジタル機器や AI によるクラウドソフトで今まで技工士などが時間をかけて行っていた作業を短時間で用意することが可能になった。3Dプリンターによるインオフィスアライナー、インダイレクトコアなどもその一つである。これらの活用方法を私なりに 医院に取り込み治療をしている。症例などを見てもらいながら規模は小さいが何かの役に立てばと思う。
今年度は近畿矯正歯科研究会発足時の原点に戻り症例展示を基本とした構成となります。
テーマはデジタルセットアップによる矯正治療ですが、症例展示は昔ながらの石膏模型と分析データ、症例概要の紹介を紙ベースで行います。約100症例が集まります。
デジタルの良さとアナログの親しみ易さ(良さ)を融合したアットホームな研究会です。自分で治療した結果を持ち寄り、相手を尊重しながら意見交換を一緒に行いませんか。