学術大会案内

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近畿矯正歯科研究会第41回大会

近畿矯正歯科研究会第41回 大会

矯正治療におけるDX
〜デジタルとアナログの融合〜

日程:2023年9月10日(日)9時
会場:大阪大学中之島センター6階・7階・10階

参加費

会員     15,000円(早期割引10,000円)

ビジター 18,000円(早期割引15,000円)

コデンタル 5,000円(早期割引 3,000円)

懇親会無料

実行委員長 岡下慎太郎

特別講演

日本とチベット 異文化を超えて

歯科医療に特化した接遇マナー
~おもてなしを通して患者さんから選ばれる素敵な医院・スタッフになるために~

ミニセミナー

デジタル技術は矯正歯科医のWork life balanceに貢献するのか

デジタル矯正装置がもたらす効率性と当院のoutcomeについて

Digital-Based Orthodontics
三次元デジタル矯正歯科学

矯正治療におけるデジタルの役割

特別講演

日本とチベット 異文化を超えて

バイマーヤンジン
バイマーヤンジン 様
チベット出身。歌手。中国国立四川音楽大学卒業後、同大学専任講師に就任。
1994年来日後、日本でただひとりのチベット人歌手として、故郷の音楽や文化を紹介するため、全国各地で講演会、コンサートを行なう。ユーモアたっぷりの語り口で、日本とチベットの文化の違い、家族のあり方などをテーマとした講演は多くの人々の感動と共感を呼び、テレビ、ラジオ等でも度々紹介され、「徹子の部屋」にも出演。「テレビ寺子屋」レギュラー講師、毎日放送「ミント!」ではコメンテーターも務める。チベットの学校建設活動も大きな成果をあげ、9つの小学校と1つの中学校が開校、経済的に苦しい大学生への奨学金支援も20年以上続けている。大阪市より「きらめき賞」、新潟県長岡市より「米百俵賞」を受賞。

私はチベットでも貧しい遊牧民の両親のもとに生まれました。字の読めない両親は沢山の辛い経験から、私を学校に行かせてくれました。家族のおかげで、私の人生は大きく変わり、今のような幸せを手に入れることができました。来日してからは、日本の全ての面から大きな衝撃を受けました。教育によって、個人は勿論、民族も国も大きく変わることができると改めて知り、教育の大切さを身に染みて感じました。チベットの将来を担う子供たちにも教育が不可欠だと思い、25年間故郷への教育支援を頑張ってきて、草原の奥地に小、中学校10校を建設しました。今回の講演は、私が今まで学んできた思い、沢山の出会い、そして日本とチベットの違いなど、例をあげて楽しくお話しします。きっと皆様の心のビタミンになると思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

歯科医療に特化した接遇マナー ~おもてなしを通して患者さんから選ばれる素敵な医院・スタッフになるために~

佐藤 朱美
佐藤 朱美 様
1992年 日本医学院歯科衛生士専門学校卒業
     東京都内の歯科医院勤務
1999年 大阪市内で2軒の歯科医院開業
2011年 ボーテ創業
2013年 ボーテ法人化、ホワイトニング専門クリニック4医院運営
2021年 株式会社ボーテ退職
2021年 シェルクレール創業
2023年 シェルクレール法人化

所属/役職
日本アンチエイジング歯科学会理事、日本マナーOJTインストラクター 札幌看護医療専門学校歯科衛生士科講師、TCマスターカレッジ接遇マナー講師 JIPIスタディーグループ講師、KOSEGA MED(Mongolia)講師 日本歯周病学会、JIPI、OJ

デジタル技術の発達により、矯正臨床に多くのテクノロジーが組み込まれてきている。矯正学の検査、診断はもちろんのこと、矯正装置の発注から製作、装置の種類に至るまで、その変化は目まぐるしいものがある。これらの先進的な技術のupdateは、もちろん治療の質の向上や効率化などへ貢献するものと考えられる。また、真のDXを考えた場合には、コストパフォーマンスやタイムマネージメント、マンパワーなどの向上が伴って初めて完成しるものと考える。今回は、デジタル化の現状と未来を考えながらDigital Orthodontics について再考してみたいと思います。

ミニセミナー

デジタル矯正装置がもたらす効率性と当院のoutcomeについて

橋場 千織
橋場 千織 先生
1983年 日本歯科大学卒業
1987年 日本歯科大学大学院卒業(矯正学専攻)、日本歯科大学矯正学教室入局
1992年 はしば矯正歯科開業

所属・役職
日本矯正歯科学会 臨床指導医
日本成人矯正歯科学会 常務理事
日本舌側矯正歯科学会 認定医・理事
日本歯科審美学会 認定医・副理事長
日本デジタル歯科学会 専門医・常任理事
European board of Orthodontists (EBO)
WSLO(世界舌側矯正歯科学会) Active memberAngle society (South west) 正会員 他

デジタル矯正装置は口腔内スキャナーの普及とともに非常に身近な装置となっている。外注可能なデジタル矯正装置にはアライナータイプ矯正装置とマルチブラケットタイプ矯正装置の2種類が存在するが、どちらにも共通するのは、患者ごとにカスタマイズされた矯正装置であることと、3Dセットアップによる治療結果予測を事前に確認できることである。かつて矯正治療の良否は術者の治療技術や経験にゆだねられている部分が大きかったが、デジタル矯正装置の出現でoutcomeの平均的な質は経験に関係なく向上してきている。当院では2006年より複数のデジタル矯正装置を治療に導入しているが、今回はマルチブラケットタイプ矯正装置について、システムの特徴、導入によって得られたメリットの所感を交えながら、症例の治療結果を供覧したい。

デジタル技術は矯正歯科医のWork life balanceに貢献するのか

常盤 肇
常盤 肇 先生
1990年 鶴見大学歯学部 卒業
1990年 鶴見大学歯学部 歯科矯正学講座入局
1997年 鶴見大学歯学部 歯科矯正学講座 助手
2007年 鶴見大学歯学部 歯科矯正学講座 助教
2013年 鶴見大学歯学部 歯科矯正学講座 講師
2014年 鶴見大学歯学部 臨床教授(~2017年3月)
2014年 医療法人社団 真歯会 常盤矯正歯科医院 院長
2019年 鶴見大学歯学部非常勤講師

所属/役職 
(医)真歯会 常盤矯正歯科医院 院長
 日本矯正歯科学会 認定医 指導医 臨床指導医
 日本臨床矯正歯科医会 学術理事   成育歯科医療研究会 副会長
 日本口腔筋機能療法学会 副会長

デジタル技術の発達により、矯正臨床に多くのテクノロジーが組み込まれてきている。矯正学の検査、診断はもちろんのこと、矯正装置の発注から製作、装置の種類に至るまで、その変化は目まぐるしいものがある。これらの先進的な技術のupdateは、もちろん治療の質の向上や効率化などへ貢献するものと考えられる。また、真のDXを考えた場合には、コストパフォーマンスやタイムマネージメント、マンパワーなどの向上が伴って初めて完成しるものと考える。

今回は、デジタル化の現状と未来を考えながらDigital Orthodontics について再考してみたいと思います。

Digital-Based Orthodontics 三次元デジタル矯正歯科学

金尾 晃
金尾 晃 先生
2004年 日本大学松戸歯学部 卒業
2005年 岡山大学卒後臨床研修課程修了
2009年 岡山大学・医歯薬学総合研究科 行動小児歯科学分野大学院 博士号取得
2012年  独立行政法人国立病院機構 岡山医療センター 口蓋裂外来 矯正歯科担当
2012年  川崎医科大学 口蓋裂外来 矯正歯科担当
2012年 日本大学松戸歯学部 矯正歯科 研究生
2016年 かなお矯正・小児歯科クリニック 開院
2018年 医療法人COLORS 理事長就任

近年、デジタルテクノロジーの進歩は急速であり、矯正歯科の診断と治療計画に多大な影響を与えている。二次元から三次元への分析のシフトは多くの利点があり、さらに3Dプリンターの使用は矯正装置や補助器具の製造に革新をもたらしている。
具体的には、マルチブラケット装置(頬側・舌側)の正確な位置へボンディングを行うIDBトレーや、クリア・アライナー装置の製作が可能となった。これらの技術の応用は診断と計画の精度を向上させ、治療品質の向上に寄与している。この新しいワークフローは効率と品質の同時向上を可能にし、矯正治療の質の向上が期待できる。

本発表では、三次元診断・治療計画とクリニック内での全工程をカバーするイン・オフィス(イン・ハウス)ワークフローについて報告する。

矯正治療におけるデジタルの役割

道田 将彦
道田 将彦 先生
2006年 北海道大学歯学部 卒業
2011年 広島大学大学院矯正科 博士号取得
2007年 鶴見大学歯学部 歯科矯正学講座 助教
2015年 みちだ矯正小児歯科 常勤
2019年 みちだ矯正小児歯科 院長

デジタル化、AI 化が急激に進み、矯正歯科業界にも変革が起こっている。 口腔内スキャナー(IOS)によるマウスピース矯正の市場拡大は目を見張るものではあるが、 近年のトラブルからしっかりとした診断と治療が行えているとは言えない。今後はデジタル技術を使い、診断力を底上げし、しっかりとした治療をすることが矯正歯科において重要である。デジタル機器や AI によるクラウドソフトで今まで技工士などが時間をかけて行っていた作業を短時間で用意することが可能になった。3Dプリンターによるインオフィスアライナー、インダイレクトコアなどもその一つである。これらの活用方法を私なりに 医院に取り込み治療をしている。症例などを見てもらいながら規模は小さいが何かの役に立てばと思う。

今年度は近畿矯正歯科研究会発足時の原点に戻り症例展示を基本とした構成となります。

テーマはデジタルセットアップによる矯正治療ですが、症例展示は昔ながらの石膏模型と分析データ、症例概要の紹介を紙ベースで行います。約100症例が集まります。

デジタルの良さとアナログの親しみ易さ(良さ)を融合したアットホームな研究会です。自分で治療した結果を持ち寄り、相手を尊重しながら意見交換を一緒に行いませんか。

タイムスケジュール

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